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ビタミンB12欠乏症 貧血 蒼白や衰弱 疲労感 谷口洋貴

NHK総合診療医ドクターG【様子がおかしい?61歳女性市議が
不可解行動“名探偵”が謎に挑む隠された秘密は!】

◎ドクターG:谷口洋貴(家庭医、大津ファミリークリニック医師)
◎研修医(医師免許を取得して臨床研修を行なっている医師):
・山口修平(大阪府・国立病院機構 大阪医療センター)
・井窪祐美子(東京都・JR東京総合病院)
・西村真唯(沖縄県・浦添総合病院)

●今回の患者…鳴海はるえ(61歳女性、市議会議員)
※身長164cm、体重49kg

【基礎データ】体温37.0度、血圧105/75、脈拍90回/分、呼吸数24回/分

【主訴】様子がおかしい
 市議会議員の61歳女性。知り合いの陳情を聞きに出かけたが、相手の名前が思い出せない、
 力が入らない…。あまりにも様子がおかしいことを心配した補佐役の女性が、議員を病院に
 連れて行った。ドクターGは、かけつけた娘からも日常生活のさまざまな出来事を聞き出し、
 ついに病気を探り当てた。ドクターGがつかんだ事実とは…。

【診断】ビタミンB12欠乏症
 ビタミンB12は葉酸とともに、赤血球の形成や細胞の遺伝物質であるDNAの合成に必要です。
 ビタミンB12はまた、正常な神経機能にも必要です。他の大半のビタミンと違い、ビタミンB12の
 場合は体が必要とするときまで、十分な量が主に肝臓に蓄えられています。通常、体内に
 蓄えられている量は、使い切るのに約3~5年かかるほどの量です。

 ビタミンB12欠乏症になると、貧血が起こり、蒼白や衰弱、疲労感がみられ、重度の場合には
 息切れやめまいも起こります。重度の欠乏症では手足のチクチク感や感覚消失、筋力低下、
 反射消失、歩行困難、錯乱、認知症も起こります。診断は血液検査に基づいて行います。
 多量のビタミンB12サプリメントを摂ると、ほとんどの症状は改善されますが、高齢者における
 神経障害や認知症などの神経の損傷による症状は残ることがあります。

 今回の患者・鳴海はるえさんのビタミンB12が欠乏したのは胃がん全摘が原因と思われます。
 ビタミンB12が欠乏したため、正常な赤血球が減って貧血が起こり、脊髄が侵され神経症状が
 現れ、脳にまで障害が広がり認知症状も見られました。鳴海さんは完治はしなかったものの、
 簡単な日常会話はできるように回復しました。

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