たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 2014年8月26日放送。中高年6000万人が悩む 尿&便トラブルを解消するための新事実SP
●便漏れ・なかなか治らない便失禁の原因「漏出性便失禁」編
獨協医科大学排泄機能センターセンター長 山西友典先生
指扇病院排便機能センター長 味村俊樹先生
■便失禁とは
・症状の出方や原因は様々
・最も多い原因は加齢により肛門の筋肉が緩んでしまうことで漏れてしまう
・過度のアルコールの摂り過ぎ等で便が柔らかくなってしまう便失禁や
直腸がん等の病が原因の便失禁もある
新事実:なかなか治らない便失禁を改善できる排便機能外来がある!
■73歳・女性の症例
症状1:少量の便漏れ
症状2:量が多い便漏れ
症状3:月の半分は便失禁を起こす
病態:内肛門括約筋の機能低下による「漏出性便失禁」
■漏出性便失禁
・便意と感じずにいつの間にか便を漏らしてしまう
・肛門括約筋が弱まることで便失禁を起こしてしまう
指扇病院排便機能センターでは…
■便失禁に関する治療
・内肛門括約筋 機能低下⇒投薬治療
・外肛門括約筋 機能低下⇒筋肉を鍛えるバイオフィードバック療法
新たな便失禁治療法
■仙骨神経刺激療法
・排便を司る仙骨神経に電気刺激を与え排便の機能を回復させる
新事実:尿トラブルの原因の1つが中高年に急増するある病だった
■61歳・男性の症例
症状1:頻尿
症状2:突如起こる強い尿意
症状3:尿漏れ
最初の診断:加齢による頻尿と尿漏れ
⇒薬を飲んでも改善されない
症状4:かなりの量の尿漏れ
病名:隠れ脳梗塞
・投薬治療で尿トラブルは改善された
⇒同時に生活習慣も見直した
■治らない尿トラブルの新原因:隠れ脳梗塞とは
・加齢や食生活の乱れなどによって脳の細い血管が詰まってしまう状態のこと
・直接命に関わる病ではない
・60代以上の約4人に1人が発症していると言われている
・「無症候性脳梗塞」とも言われ、今までは症状が出ないと考えられ
問題視されてこなかった
・ところが最近の研究でこの隠れ脳梗塞の症状の1つに「尿トラブル」が
あることが解ってきた
・尿意を我慢する機能を司っているのが前頭葉なのだが、前頭葉に小さな
脳梗塞があると排尿のブレーキ信号が徐々に弱まってゆき尿トラブルが
発生してしまう
■隠れ脳梗塞の大きな原因
・メタボリックシンドローム
(肥満・高血圧・高血糖など)
★中高年でメタボな方は要注意!
■隠れ脳梗塞による尿トラブルを見極める方法
・動作が鈍くなる
・歩くのが遅くなる
・食事や着替えに時間がかかる等